検索練習
検索練習とは、簡単に言えば、学び終えたあとすぐに読み直すのではなく、まず自分で思い出してみることです。
たとえば本を 1 ページ読んだら、本を閉じて、いま何が書かれていたかを思い出してみる。単語を覚えるときは、訳をすぐに見るのではなく、単語のほうを見て意味を自分で引き出してみる。概念を学んだあとは、自分の言葉で言い直すか、関連する問題を解いてみる。
この方法は「自分をテストしている」ように見えますが、本当の効果は思い出すその過程で起きています。記憶から知識を取り出そうとするたびに、脳はその記憶の経路をもう一度たどります。回数を重ねるほど、同じ内容は後から取り出しやすくなります。
読み直しを続けていると「もう分かった」という感覚が生まれやすいのも、このためです。文字が目の前にある間は内容が見慣れて感じられますが、見慣れていることと、自分の力で思い出せることは同じではありません。本を閉じたあとでも内容を取り出せるかどうかが、本当に覚えているかどうかにずっと近い指標です。
思い出すとき、毎回すべて正しく答えられる必要はありません。思い出せないことも、一部しか出てこないことも、ごく普通のことです。大切なのは、まず真剣に思い出そうとしてから答え合わせをすることです。そうすることで、何が抜けていたかに気づけますし、誤ったまま覚え続けることも防げます。
検索練習は間隔をあけた復習と組み合わせるのにも向いています。今日学んだあとに一度思い出し、数日後にもう一度試し、しばらく経ってからどれだけ残っているかを確かめる。短期間に何度も読み返すよりも、この進め方のほうが長期記憶には有利です。
検索練習を最も単純な一つの動作に圧縮するなら、こうなります。
学び終えたら、答えを見る前に、まず自分で思い出してみる。